Lecture & Discussion about "Expansion of AI applications by using platform of GPU parallel processing developed by NVIDIA" was held on 1/Aug/2019. (Reported by Yasunari Shinoda, Graduate Major in Nuclear Engineering, M2, 2018 ToTAL student)

Lecture & Discussion about "Expansion of AI applications by using platform of GPU parallel processing developed by NVIDIA" was held on 1/Aug/2019. (Reported by Yasunari Shinoda, Graduate Major in Nuclear Engineering, M2, 2018 ToTAL student)

(Reported in Japanese)

・科目分類: 社会課題の認知/Recognition of Social Issues

・科目名: TAL.S403 プロフェッショナルと価値創造 I/Professionals & Value Creation I

・プログラム名: NVIDIA社開発GPU並列処理プラットフォームを活用したAIアプリケーションの拡大/ Expansion of AI applications by using platform of GPU parallel processing developed by NVIDIA

・ゲストスピーカー/Guest Speakers:

  矢戸知得(Chitoku Yado), Marketing Manager of Jetson (AI development kit) , NVIDIA Corp(US)

・開催日時:31/Jul (Fri) 18:00-20:00

 2019年7月31日(金),本学大岡山キャンパスにて,NVIDIAの矢戸知得さんをお招きし,「NVIDIA社開発GPU並列処理プラットフォームを活用したAIアプリケーションの拡大」というテーマについてご講演して頂くと共に,参加学生と質疑応答・ディスカッションを行いました.矢戸さんの来日が急遽決まったこともあり、本講義の開催がshort noticeだったにも関わらず、OB含め20名以上が参加しました。ToTAL登録生に加え,本学や一橋大学などのOPEN参加の学生が参加しました.すずかけ台からもリモートで参加しました.

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ⅰ.講演の概要:

 NVIDIAはアメリカに拠点を置く半導体(GPU)メーカーとしてスタートしましたが、現在は、そのGPUを活用したアプリケーション開発もサポートするAIコンピューティング企業と称しています.今回は,NVIDIA本社の矢戸知得さんが、8月3-4日に東京ビッグサイトで開催されるMaker Faire Tokyoに出展されるために来日されたのを機に,当教育院にお越しいただき, 我々にお付き合いいただきました.前半は矢戸さんより,「NVIDIAの会社紹介」及び「仕事内容など」に関する最新のテクノロジーやNVIDIAの事業についてご紹介頂き,後半に学生たちの質問に答えていただきました.

1. NVIDIAの会社紹介

 米国に本社を持つNVIDIA Corp.は,コンピュータのグラフィックス処理や演算処理の高速化を主な目的とするGPUを開発しています.NVIDIAは,高性能PC向けGPUで市場を席巻し,並列コンピューティングに革新をもたらしました.PCゲーム市場では、同社のGEFORCEが、ゲーミングプラットフォームとして独占しています。同社GPUのアーキテクチャーは、PC向けGPUに加え、VR/AR市場、そして高度な科学計算に用いるスーパーコンピュータ用途にも用途を広げ、現在では、「AIコンピューティングカンパニー」として,GPUディープラーニングのリーダー的役割を担っています.因みに,スーパーコンピュータ用途では、我が東京工業大学の「TSUBAME」に用いられたことが,大きなきっかけだったとのことです。

「ディープラーニング技術が実際には,どのような位置にあるのか」,「具体的な課題にNVIDIAは,どのように取り組んでいるのか」などを中心に,最近の下記についての話題をいくつかご提供頂きました.

● AIカーの頭脳:自動運転でのディープラーニング機能、300社以上の企業が採用している

● インテリジェントマシンとIOTの頭脳:ディプラニングとセンサーによる自律動作マシン、工場ロボットやスマートカメラとドローンによる3次元マップ作成、地形・建設機械・作業者の可視化等

● ディープラーニング(人工知能の躍進):ディープラーニングを加速する要因として;ビックデータ、アルゴリズム、強力なGPUアクセラレータが挙げられる。


2. 矢戸氏のキャリア・仕事内容など

 矢戸さんは,海外の大学を卒業後,ソニー株式会社に入社し,GPSカーナビやタブレットの組み込みなどの開発に携わった後,家庭用ゲーム機の周辺機器の商品企画を担当しておられました.2013年にNVIDIAに入社され,エンジニアとしての知見を活かしながら,テクニカルマーケティング・マネージャーとしてNVIDIAの技術や取り組みについて周知する活動に従事後,2017年より米国のNVIDIA本社にて,エッジデバイス用のAIコンピューティングプラットフォーム,NVIDIA Jetsonのプロダクト・マーケティングを担当しておられます.


3. 質疑応答

 講義の後,矢戸さんにはエンジニアとしてのプロフェッショナルの視点から,講義の内容に関する質問のみならず,様々な質問についても丁寧にご説明いただきました.

ⅱ.感想:

 ここからは,私個人の感想を述べていきます.本講義では,社会でご活躍されている方々が意義深い内容を語って下さいますが,共通して受けている印象は,仕事が楽しくて仕方がないということです.今回,講演してくださった矢戸さんからも,そのような印象を受けました.

また,講義スライドの中にあった,「NVIDIAの原則」という条件について,大変面白く感じさせられました.

 ①その問題は,非常に難しい問題である.

 ②その問題を解くのに,NVIDIAならではの技術が必要である.

 ③その問題を解く過程で,自分たちが楽しめる.

 講義中に矢戸さんが笑顔で楽しんで語られている姿を通して,NVIDIAでのお仕事において,「やりがい」を持って取り組んでおられる印象を受けました.最先端のテクノロジーと共に,矢戸さんの実体やNVIDIAの原則を通して,NVIDIAに今まで以上に魅力を感じることができました.

リーダーシップ教育院で育みたいリーダーシップのタネの中に,「常に挑戦する心を持ち、思った通りにならなくても、創造的に楽しむことができる」というものがあります.今回の講話の中で,ご苦労が多かった中でも,楽しんで乗り越えていったお話を聞きながら前述したタネに関するヒントを得ることができました.私自身,今後どんなに困難な問題に直面したとしても,自身の創造性を発揮することで,その問題を楽しみながら解決して世の中により良いものを造り上げていきたいと思いました.

ⅲ.最後に

 最後に,2時間という短い時間の中ではありましたが,矢戸さんにはゲーミングプラットフォームやAI革命,NVIDIAの最先端のテクノロジーなど語り尽くせない様々な内容を教えて頂きました.本講義の中で,矢戸さんが語って下さった情報は,今後,コンピューティング技術のイノベーションによって発展する時代を生きる私たちにとって,大変重要なものであったと感じています.

 この場をお借りし,お忙しい中このような機会を提供してくださった矢戸さんに心よりお礼申し上げます.

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(文責: 篠田 泰成,物質理工学院 応用化学系 原子核工学コース 修士課程2年,ToTAL 1期生)