リーダーシップ、フォロワーシップ、合意形成/リーダーシップ・グループワーク実践【S】「リーン・ローンチパッド 第5回」6月14日活動報告(報告者: 小坂二郎, M2, ToTAL2期生)

リーダーシップ、フォロワーシップ、合意形成/リーダーシップ・グループワーク実践【S】「リーン・ローンチパッド 第5回」6月14日活動報告(報告者:ToTAL1期生 修士2年 小坂二郎)

・科目分類: リーダーシップ、フォロワーシップ、合意形成

・科目名: TAL.W.601-01 リーダーシップ・グループワーク実践 【S】

・プログラム名: リーン・ローンチパッド 2019

・ファシリテーター: 堤孝志・飯野将人、ラーニング・アントレプレナーズ・ラボ(株)

・開催日時: 6月14日(金)18:00-21:00



当日行った概要

事業創造実践ワークショップ「Lean Launchpad(LLP)」の第5回を、6月14日(金)に行ないました。

今回のワークショップでは,いつもと順番を変えて,講師からのレクチャーを始めに行ってから,各チームの発表を行いました。レクチャーでは,次が集大成の最終ピッチとなるので,プレゼンテーションの行い方を中心に説明が行われました。前回の授業で,発表の前半部の説明が行われたため,今回は後半部についての説明が行われました。特に,プレゼンテーション後半は前半で説明された蓋然性を補う成長性拡張性について説明するパートなので,要になる1.競争戦略と2.スケーラビリティと製品ロードマップついての説明が詳細になされました。



① 競争戦略

いかに、自分たちのサービスに対する後発のサービスが現れても、それに比べて顧客に高い価値を提供できるか(競争優位性)と自分たちのサービスの真似されにくさや参入障壁の高さ(持続性)を示すことがポイントとなることが分かりました。これら2つのポイントを,併せて持続的優位性と言います。しかしながら,これらの特徴はサービスに自動的に組み込まれているとは限りません。そのため,仮にこのような特徴がなくとも,それらを人為的にサービスに組み込むことが必要となってきます。そのテクニックとして,ビジネスモデルへの自己強化ループを取り入れることを学びました。

自己強化ループとは,要素間の因果関係性の1つの形態のことを指し,特に正の循環になっているもののことを言います。BOOKOFFの例(図1)だと,買い手の数が増えると,本が売れやすくなり売り手にとっての魅力が増加する。それに伴って,売り手の数が増え,本の在庫が増えることで買い手にとっての魅力も増加する。そして,買い手の数が増えるという正のサイクルが循環するというものです。このようなサイクルが知らずのうちに組み込まれているサービスもあれば,組み込まれていないサービスもありましたが,この自己強化ループを上手く組み込む手法を学び,自由時間では各班はこのループの設計について話し合いました。

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②スケーラビリティと製品ロードマップ

スケーラビリティには,仮説検証を完了した顧客層(アーリーアダプター)に続くメインストリームを開拓するためにMVPをホールプロダクト化する拡張と、自分達のサービスの展開先として、最初に検証したJobの顧客に加えて顧客になりうる異なるJobを持つターゲット層を示すことによって,サービスの伸びしろがどのくらいあるのかを有効に示すことができます。これを言い換えるとサービスの展開の方法は次の2つがありますということです。

1つ目は、製品の完成度を上げるホールプロダクト化による,アーリーアダプターを超えてメインストリームにもサービスを普及させるメインストリーム開拓です。

2つ目は、サービスによって成し遂げられる仕事を必要としているような顧客を、当初の想定客以外に模索する、サービスの用途展開です。

これら、2つのサービスの展開を成功させるために、サービスの機能をどのように改良して行くか、その具体的なスキームである製品ロードマップを示すことで、これからのサービス展開を明瞭に伝えることができます。



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各チームの状況

マモルンデス! (旧B-Four)(小山、林、古山、飯沼)

・ 事業内容:台風などの災害あっても、法的に開店を強いられている銀行をターゲットした、ウェザーニュースの予測技術を用いた台風予測および、災害時のホテル予約を円滑に進めるサービスの開発

・ 前回からの進捗:事業名の変更およびマスコットキャラクター制作。M銀行へのインタビュー。

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  • Buy!Buy!(Alan、木田、河崎、小坂)

・ 事業内容:外観やイメージ的に入店の敷居が高い、バーやスナックと言った店のPR動画を360度カメラを用いて投稿し、写真ではわからない店内雰囲気を提供し、そのような店の機会損失を無くす動画プラットフォームサイトの開発

・ 前回からの進捗:ガールズバー、スナックへのインタビュー。360度動画の撮影

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  • Entraid(Anh、国分、山本(幸)、Sameer)

・ 事業内容:大学内で手軽に、特にその大学ではよく使われるが一般的な古本屋やネットの中古本には無いような教科書の売買をするサービスの開発

・ 前回からの進捗:ウェブサイトのプロトタイプの作成。インタビューを通した、取引需要の高い教科書の具体的な特定

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  • RememberMe(三好、Chen、Marcos、Peter、山本(美))

・ 事業内容:大学、会社と言った組織ごとにvirtual boxという質問・意見を投稿するboxを管理するプラットフォームサイトの開発。ここでは、注目度の高い質問・意見は上位に表示されて参加者の記憶に留められるが、低いものは下位に行き忘却されて行くという特性を持つ。

・ 前回からの進捗:サービス内容のピボット。新サービスのウェブサイトの作成

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  • SS(木之内、眞鍋、後藤、平野)

・ 事業内容:東京オリンピックでの訪日外国人ホテル利用客を想定した、災害時における電車乗り換え案内を始めとした交通経路の提案を多言語で行う、災害時におけるホテル業務の円滑化サービスの開発

・ 前回からの進捗:アーリーアダプター像の洗練化。ビジネスプランの制作。

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  • Teclat(松浦、岡崎、鴨居、小野)

・ 事業内容:ユーザーのレベルやワークショップ開催場所をはじめとした要望に柔軟な、厳選されたプロのプログラマーとのマッチングサービスの開発

・ 前回からの進捗:新たなアーリーアダプターの発見。サービス提供のアポイント獲得。

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  • UandI(東条、高砂、高橋、力石、山本(智))

・ 事業内容:カップル間での買い出し・食材管理メッセージを、LINEを用いて簡便かつ多彩に出力するアプリケーションの開発

・ 前回からの進捗:アンケートによるアーリーアダプター像の明確化。

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自分が学んだこと

次回が最終ピッチということで、今回の授業は自分たちの約3ヶ月に渡る成果をいかに発表するかを学ぶ、非常に大切なものとなりました。特に発表方法レクチャーでは、自分たちが研究室などで普段行なっている発表方法とは異なり、どれも新鮮かつ説得力のあるもので目から鱗でした。自分たちのサービスがいかにうまくいく勝算があるかを,今までのインタビュー活動などで得た成果や,サービスの成長性を示すことによって伝えることが必要だと感じました。

次回は、本プログラムの最終回で、各チームより、この約2ヶ月間の活動の総括として、事業プランの発表となります(6月28日(金))。発表相手は、資金調達を目的にVC向けへのプレゼンという想定です。

(文責:小坂二郎、生命理工学コースM2, ToTAL2期生)