リーダーシップ、フォロワーシップ、合意形成/リーダーシップ・グループワーク基礎【F】 「d.school comes to Tokyo Tech」Day 2 (27/Oct) 活動報告(報告者:三成映理子、ToTAL1期生)



リーダーシップ、フォロワーシップ、合意形成/リーダーシップ・グループワーク基礎【F】
「d.school comes to Tokyo Tech」Day 2 (27/Oct) 活動報告



2019年10月27日(日)、前日に引き続き、「d.school comes to Tokyo Tech 2019」ワークショップの第2日を行いました。前日同様、ToTAL登録生、OPEN学生含め36名が参加しました。



1. プログラム(2日目)概要:

(1) Brain Storming(ブレインストーミング):

2日目の最初のワークではブレインストーミングを体験しました。ブレインストーミングは一般的に集団でアイデアを出し合う会議方式のひとつとされていますが、正解のない問題を目の前にしてしまうと参加者が効果的に意見交換すること自体が難しくなってしまいます。そこで、デザイン思考におけるブレインストーミングテクニックである"How might we (以下、HMW)~?(私たちならどうすれば○○できるだろうか?)"という短いフレーズを用いてワークを行いました。d.school講師らによれば、HMWを用いることで、参加者のより自由な発想を促すだけではなく、アイデアの創出にもスピード感が生まれ、なおかつチームワークを高める効果もあるといいます。2020年東京オリンピックを目前に控えた今回のワークでは、①オリンピックを通じて、どのように世界に将来の日本の姿を見せることができるのか。また、②オリンピック開催によって大学生が得られる機会は何か。といったオリンピック開催の意義を改めて考えさせられるテーマに沿ってブレインストーミングを行いました。4人1組となり、HMWを利用することで、奇想天外なものも含め多くのアイデアを出すことが出来、楽しみながらも実りあるアウトプットを出すことができるという体験が出来ました。



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(2) Observe Trip(街頭での観察):

デザイン思考の根幹にあるのは、アイデアはどこからでも生まれ、誰もがイノベーションを起こせるということですが、ではアイデアはどのように創出されるのか。ブレインストーミング後は、アイデア創出における重要なスキルの1つである"初心者のような新鮮な視点"で物事を見ることを実践するワークを行いました。具体的には、約1時間をかけて、4人一組で校外へ行き、人々の言動や周囲の環境に対する反応を観察するというものです。観察中は、その観察対象が①What(何が)、②How(何をしていて)、③Why(なぜそうしているのか)を繰り返し考えて書き出し、その後校内に戻ってのグループワークで、発見したもののシェアをし、重要な部分や共通する部分を可視化していきました。こういったプロセスを通して、普段は見過ごしているような日常の中から、人間の行動に潜むインサイトを発見しようという試みです。



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Observe trip後の写真



(3) Why-How Laddering(解決策の体系化):

前半での観察ワークでは、関係性やパターンを発見するためのものですが、重要なのはそこから情報を統合し、問題定義をすることです。本ワークでは、神戸新聞に掲載された「並べる防災」をひとつの例題とし、「並べる防災」の提案に至るまで、神戸新聞が抱えていた課題を考えるところから始めました。ここでは、敢えて着眼点を絞り込み、ある特定のユーザーのニーズやインサイトをもとに、HMWの手法でもって、2人1組で解決策を体系化していきました。ある着眼点でもって本質を明確化することで、アイデアの創出が可能となることが身をもって体験できました。



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Why-How Ladderingワーク中の様子

「避難時に必要な物資を見開きの新聞紙面に"実物大"で再現したもの」



(4) Final work(最終ワーク):

2日間にわたるワークショップの最後を締めくくるワークでは、4人1組でこれまで実施した様々なデザイン思考におけるテクニックを駆使して、「ワークショップを通して得られたこと」や「今後引続き東工大にて本ワークショップを続けていく上で必要とされること」といった課題に対する解決策を探索するというものでした。生徒同士が生き生きとインタビューしている姿に感嘆すると共に、皆がCreative Confidence(クリエイティブ コンフィデンス)というマインドセットを持ち続けることが大事なのだと認識しました。



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最後の全体記念写真



2. 所感

「デザイン思考」の総本山であるスタンフォード大学d.schoolからの学びの中で、アイデアはどこからでも生まれ、誰もがイノベーションを起こせるということを体感することが出来ました。完璧な解決策をひねり出すことより、まずあらゆる角度から問題について考え、可能性のある解決策をいくつか考え出すこと、それには、回りの人々との連携も必要であり、これらのスキルはリーダーシップにおける重要な核にもなると感じました。優秀で意識の高い学生とワークを行う中で、情報の意外な取り合わせが新しいアイデアを生むきっかけとなることを、身をもって経験出来たことも大きな成果ですが、新しいマインドセットを持ち続ける努力をしたいと思います。

最後に、d.schoolのThomasとDavidには講師としてデザイン思考の真髄をご教示いただき、ワーク中も終始、ご指導を賜りました。2日間、非常に充実した時間を過ごすことができましたのもお二人のおかげです。ここに深謝の意を表します。

(文責:三成映理子 東工大D1・融合理工学系 原子核工学コース ToTAL一期生)