ToTAL科目「リーダーシップ・グループワーク基礎」対象のワークショップ「リーダーシップコアプログラム(第5回)」を2025年7月12日に行いました。
ファシリテーター | 嘉村賢州 特定非営利活動法人 場とつながりラボ home’s vi 代表理事 松崎由理 東京科学大学 リーダーシップ教育院 特任准教授 |
開催日時 | 2025年7月12日(土) 14:00–18:00 |
開催場所 | すずかけ台キャンパスJ2棟20階J2-2002中会議室 |
内容紹介:自己紹介プレゼンテーションと交流会
アクティビティ1:Pecha-Kucha形式による自己紹介プレゼンテーション
■概要:20枚のスライドを20秒ずつ表示しながら、自分自身を紹介する「Pecha-Kucha」形式のプレゼンテーションに挑戦しました。文字情報は極力使わず、視覚的に伝えることを意識しました。
■目的:
①参加者どうしが互いに興味を持ち、将来のつながりを築くきっかけをつくること
②自分の研究やアイデア、伝えたいメッセージについて関心をもってもらうこと
③多様な表現方法の中で、自分らしさを見つけ、相手に「伝わる」プレゼンを実践すること
■内容:プレゼンは、スライドの自動進行に合わせて緊張感がありながらも挑戦しがいのある体験となりました。自己紹介といっても「研究内容」「価値観」「趣味」「大切にしていること」などコンテンツは人それぞれで、プレゼンを通じて多様な人を知る機会を得ることができました。また、発表後には質疑応答時間も設けられ、対話を通じてさらに理解を深めることができました。


アクティビティ2:ワールドカフェ、コアプログラム全体のふりかえり
■概要:全5回で経験したアクティビティをふりかえり、学んだことを今後どのように生かしていきたいかをグループで共有しました。その後、ワールドカフェの形式でリーダーシップのテーマに対して対話を行い、最後には、メンバー1人ひとりが全員の前で全体を通した感想や今後の抱負を語りました。
■目的:
① コアプログラム全体の学びをふりかえり、学びに対する自身の思いを言語化すること
② ワールドカフェを通じて他者の考えにも触れ、リーダーシップへの考えを深めること
③ 言語化した考えをメンバー全体の前で共有し、お互いの価値観を知ること
■内容:全5回のアクティビティのリストを見ながら、印象に残っていること、よくわからなかったことなど、感想に応じてマーク付けを行いました。疑問に感じていることは、グループメンバーとの共有の時間で他のメンバーからコメントをもらって理解を補いつつ、学んだことをどのような場面で大切にしていきたいかを、研究活動やToTALの活動と紐付けながら話しました。ワールドカフェでは、「リーダーシップ教育を大学に取り入れるべきか?」という問いを出発点に、リーダーシップの定義やどのような場面で求められるかについて対話しました。メンバーの考えに耳を傾けながら、模造紙に感じたことを書いていくことで、自分自身の考えが変わっていく過程をリアルに感じることができて新鮮な機会でした。今回の自己紹介の機会もあわせて、お互いのことを知ったぶん、学生同士の距離もだいぶ縮まってきたように感じました。メンバー間のつながりは、このコアプログラムに閉じず、様々なToTALの活動や、大学院生活での心の支えとしてもぜひ大切にしたいものです。


アクティビティ3:交流食事会
■概要:プレゼン終了後、参加者が自由に会話できる食事会が開催されました。
■目的:
①ToTALに新しく参加した学生どうしが気軽に交流できる機会をつくること
②すずかけ台・大岡山など、普段あまり関わりのないキャンパスの学生同士がつながること
③学年や分野を越えて、ToTAL生同士のネットワークを広げること
■内容:プレゼンを通じて得た興味関心をきっかけに、食事会では自然と会話が弾みました。研究の話、趣味の話、学外での活動など、さまざまな話題で盛り上がり、改めて「対面で気軽に話せる場」の重要性を実感しました。上下関係にとらわれずにフラットに話せる雰囲気も、ToTALならではの魅力だと感じました。


感想
Pecha-Kucha形式のプレゼンテーションは、限られた時間で「自分らしさを伝える」ことの難しさと楽しさを同時に体感する機会となりました。視覚表現と話の構成、時間配分など、多くの工夫が求められる中で、自分らしさを言葉にする力と伝える技術の両方を鍛えることができました。また、交流食事会では、普段なかなか話す機会のないToTAL生と直接話すことで、新たな刺激や気づきを得ることができました。「この人の話、もっと聞いてみたい」、「一緒に何かできそう」と思える、大変有意義な時間となりました。
追記
今回はオブザーバーとして参加しましたが、参加者一人ひとりがとても魅力的なプレゼンをしており、非常に学びの多い機会でした。「人に興味を持たれる話し方ってどうすればいいんだろう?」と考えている人には、ぜひこのPecha-Kucha形式を体験してみてほしいです。また、ToTAL生同士の交流を深めたい方にも、本ワークショップは非常におすすめです。
報告者
生命理工学院生命理工学系D1、ToTAL第6期生 村尾侑大
環境・社会理工学院 D3、ToTAL第4期生 渡辺 佑