今期のToTAL科目「リーダーシップ・グループワーク基礎I/II(S)」および「(修士/博士)リーダーシップ・グループワーク特論(S)」対象のワークショップ「EGAKU」を2022年6月26日に行いました。

・科目分類/Group: リーダーシップ・フォロワーシップ養成,合意形成
・科目名/Course: リーダーシップ・グループワーク基礎 I/II<S>,(修士/博士)リーダーシップ・グループワーク特論(S)
・プログラム名/Program: Egakuワークショップ-アートによる創造性回復プログラム
・ファシリテーター/Facilitator:長谷部貴美 (株)ホワイトシップ代表取締役社長・アートプロデューサー
・通訳&運営/Translator and Operation:中村綾子(株)ホワイトシップ取締役・グローバル担当
・開催日時/Date&Time: 2022年6月26日(土) 13:00 – 17:00
・場所/Venue: 東京工業大学大岡山キャンパス 南4号館 S422

  • 概要

このワークショップは,絵の鑑賞と創作を通して,私たちが持つ思考や感情の枠を広げることを目的としています.様々なバックグラウンドを持った学生がグループを作り,絵に持つイメージや考えを話し合います.他の人の意見を聞き,自分の考えの狭さを知ることに加え,考えや価値観の幅を広げます.また,実際に絵を描くことで,自分の考えを絵にする難しさと,絵画を通して自分の考えを知ってもらう面白さを体験することができます.

また、本ワークショップには、ToTAL登録生含め30名の学生が参加しました。そのうち12名は留学生でしたが、EGAKUでは、ホワイトシップの中村さんが同時通訳サービスをしていただけるので、その点も留学生が多い理由かと思います。

  • 内容:
  1. アート鑑賞

まず初めに,日本を代表する企業の社長が描いた絵を鑑賞しました.私たちは,最初誰の絵か知らずにその絵を鑑賞しました.絵に持ったイメージをグループメンバーと共有し,自分では思いつかなかった絵に対する考えを知ることができました.そして,この絵を描いた社長の絵に込めた思いを聞き,それらの思いが表れる絵の特徴について考察しました.

  1. 実際に絵を描いてみました!

このワークショップのメインである絵の創作を行いました.「突き動かすもの」というテーマで,1時間で絵を描きました.1時間という限られた時間で,絵の構成から完成まで終わらせなければいけません.さらに,絵を描いているときは,基本的に他の人と話さないため,自分自身で絵を完成させなければいけません.

  1. 自分たちが書いた絵を鑑賞する

描いた絵をみんなで見せ合い,その絵に感じるイメージを付箋に書きました.付箋をもとに絵に感じるイメージとその絵を描いた学生の気持ちをすり合わせることで,絵を通して自分の考えが伝わっていることと自分では気付かなかったイメージを見つけ出すことができました.

  • 感想

私は,このワークショップに参加する前は,絵を描くという行為に消極的な印象を持っていました.日本の画家の現状を見ると,絵画で生活できるだけの人は少なく,貧しい生活をしてまで,絵を描くことに意味があるのかとても疑問に思っていました.しかし,このワークショップに参加して,限られた時間内で絵を完成させることへの達成感を感じることができ,自分の書いた絵によって,自分の気持ち以上にアートによって表現されていることに気づき,その面白さを体感することができました.絵を描くことを通して,自分自身を自然とさらけ出す環境が構築され,他人との深いコミュニケーションができるのではないかとワクワクした気持ちが芽生え,アートの持つ魅力を改めて感じることができました.

追記:今回私はOPEN生として参加させていただきましたが,疎外感などはなくOPEN生でも楽しく参加することができました.また,東工大ではなかなか味わうことがないワークショップだと思いますので,参加するのに迷っている方は,是非参加してみてください!おすすめです★

(文責:野間央 物質理工学院応用化学系応用化学コース D2 OPEN生)