・科目分類: 社会課題の認知/Recognition of Social Issues
・科目名:プロフェッショナルと価値創造A/C/Professionals and Value Creation A/C
・ゲストスピーカー:奥村周平 株式会社 LIFULL SPACE 代表取締役
・開催日時:2022年6月27日(月)18:15-20:15
・開催方法: 大岡山キャンパス南4号館S421およびon-line by ZOOM

ToTAL科目「プロフェッショナルと価値創造 A/C」 第3回を2022年6月27日に「対面」およびオンラインのハイブリッド形式で行なった。
奥村さんは、大学卒業後、新卒研修中に歴代最短で受注を獲得し、社内のビジネスコンテストで歴代で最多受賞した経験を持つ。また、歴代で最短の事業化と黒字化を果たすなど活躍の幅を広げ、新規事業部や新規事業責任者を経験後、現在「LIFULL SPACE」の代表に就任した。
実際に、LIFULL SPACEではトランクルームや個人間での収納シェアリングサービス、レンタルスペースの運営を行なっている。このLIFULL SPACEの立ち上げには、多くのハードルがあったと奥村さんは話した。
多くの困難がある中でも、奥村さんが新規事業に挑戦し続けた背景には、「あらゆるLIFEを、FULLに。」というコーポレートメッセージがあるという。さらに(株)LIFULLでは、社是として「利他主義」を掲げており、社会課題解決に繋がる事業の創出を目指しているという。また、経営理念を実現するために、社長によるサポート体制や、社員に対して権限を柔軟に持たせるなど、さまざまな工夫がされているそうだ。

次に、具体的に新規事業を立ち上げる際のポイントを踏まえながら、事前に受講生が準備したワークショップの課題に取り組んだ。具体的に、家族や友人など困っている人を対象に設定し、その人が抱えている困りごとから、新規事業の立案のデモンストレーションを行なった。
今回、奥村さんのお話を通して、「新規事業」に対する視野が広がった。これまでは、新規事業に対して、新しい「ビジネス」としてお金を回していくイメージがあったが、それだけでなく、新しい「文化」を醸成していくという視点の重要性に気がついた。
新規事業開発を通して、自分から他者、社会へと繋がっていくプロセスは、まさに社会に向けた新しい事業を生み出す土壌づくりと深く結びついていると感じた。
今回の講義での学びは、ビジネスの領域のみならず、今後研究する上でも重要なエッセンスだと思う。私自身も、これらの学びを生かして、今後の研究に向けて精進していきたい。
(文責:小澤茉莉 社会・人間科学コースM1、ToTAL 4期生)