<システム思考の理論とデザイン思考の実践的な手法を組み合わせ、
地球規模の社会課題のような、より複雑な問題を扱うアプローチを体得する>
アントレプレナーシップ科目ポイント対象ワークショップ/SPRING対象イベント/科目履修申告していなくても参加可能

概要

システミックデザイン(Systemic Design)は、システム思考の理論とデザイン思考の実践的な手法を組み合わせ、複雑な問題を扱うアプローチとして、社会変革や複雑な社会システムのデザイン、環境に配慮したエコシステムなどさまざまな領域で有益な手法として注目されています。
多様な利害関係者が参加し、システム思考を使い複雑性を理解し、デザインプロセスを通じて課題に対する有効な解決策を発見し、実験と反復を繰り返すことで、システム内にいる自分自身の振る舞いやメンタルモデルへのリフレクションを促すことにあります。

本ワークショップの特徴

•利害関係をまたがる地球規模の社会課題に強力な武器となります。
• 「デザイン思考」と「システム思考」のエッセンスを理解できる
• 専攻・学年・国籍を超えて、多様な参加者による議論を通し、新たなネットワークの構築が可能
• 就活にも活かせる実践的な経験を積みたい

テーマ

今回のワークショップのテーマ

「システミックデザインで考える「都市を森にする資源環境の新常識」

現在、人間の活動は地球の供給源にも吸収源にも過剰な負担をかけており、この結果、生態系に深刻な影響を与えています。猛暑、大雨、暖冬といった異常気象が立て続けに発生しているのもその影響です。2022年に発表されたIPCC(国連気候変動政府間パネル)のレポートは、「人々の行動変容が温室効果ガスの排出量を大幅に削減する」という新たな視点を示しています。即ち、個人の行動を変えることにより、温室効果ガスの排出量を2050年までに40~70%削減できる可能性があると報告されており、私たちが直面する気候危機に対する大きな希望を与えています。
本ワークショップでは、システミックデザインを用いて、都市の温室効果ガス排出削減に向けた「都市を森にする資源循環の新常識」を考えます。ゴミを資源として循環させることで排出を抑制し、都市を森のように豊かな環境へと変えるために、すべての人々が自然に行動を変えていくにはどうすべきかを考えます。

講師コメント

皆さん、地球は、いま限界を迎えています。資源の過剰な消費と汚染の蓄積は偶然ではなく、私たちの加速的な生活とビジネス活動の結果です。この状況を変えられるのは、私たち一人ひとりの行動です。今回のワークショップでは、今までにない視点で考え、生活の質を保ちながらも資源の使い方を見直し、排出や汚染を減らすアイデアで「都市を森にする資源循環の新常識」を一緒に探っていきましょう。
皆さんの小さな気づきと行動が、大きな循環の変化を生みます。今日、この場で得た学びを、自分の行動に変えていきましょう。未来の地球を、よりよい場所にするのは、ここにいる皆さんです。

こんな人におすすめ!

• 地球規模の複雑な課題を扱うプロジェクトに興味がある
• 新たな価値を創出してみたい
• デザイン思考やシステム思考の思考法に興味がある
• 就活にも活かせる実践的な経験を積みたい

参加申込

下記フォームに必要事項を記入し、送信してください。参加可能かどうかをこちらから連絡します。
このワークショップは、アントレプレナーシップ科目を履修してその一部として参加することができます。授業履修に興味がある方は「集中講義の履修案内」のページの説明を読み、他のワークショップと合わせてお申し込みください。
また、ワークショップ単発での参加も歓迎です。下記登録フォームからお申し込みください。

ワークショップ詳細
カテゴリーイノベーション
日程2026年2月7日(土) 10:00-18:00
場所S4-202, 南4号館2階, 大岡山キャンパス
使用言語日本語・英語
定員最大40名
参加申込資格学士課程学生・大学院生(科目申告していなくても単発参加申込可能)
ポイント7ポイント
ファシリテーター飯盛豊、沢井和也

ファシリテーター

飯盛豊


外資IT業界で経験を積み1999年⽶国シリコンバレーへ渡る。インターネット黎明期スタートアップ (現・ Google ) 創業参画。外資系マーケティング企業を経て独⽴。
・應義塾⼤学⼤学院 システムデザイン・マネジメント学 修⼠ (SDM学)
・慶應義塾⼤学⼤学院 政策・メディア研究科 修士
・東⼤発イノベーション教育プログラム i.school 修了
・慶應義塾⼤学⼤学院 システムデザイン・マネジメント研究所 研究員

沢井和也


1986年⽣まれ。2011年に理⼯学研究科を修了後、機械設計エンジニアとして製造業に従事。2021年よりECアパレル事業の事業部⻑としてWebマーケティング/CX領域を中⼼に事業全体のマネジメントに従事。 企業・教育現場双⽅の創造性をアップデートするため独⽴。現在はフリーランスとしてイノベーション創出のためのワークショップ・デザインやファシリテーションを⼿掛ける。

問い合わせ先

質問・相談はいつでも受け付けます。
リーダーシップ教育院/アントレプレナーシップ教育機構
特任教授 山田圭介
e-mail address: yamada.k.9f82@m.isct.ac.jp
Office: S6-309B(大岡山キャンパス南6号館3階)