| ファシリテーター | 株式会社コパイロツト 八木翔太郎さん、長谷部可奈さん |
| 開催日時 | #1 2025年12月08日(月)18:00-20:00 #2 2025年12月15日(月)18:00-20:00 #3 2025年12月22日(月)18:00-20:00 |
| 開催場所 | 大岡山キャンパス南6号館3階S6-309 |
目的
・コラボレーションのパターンカードを使用して、自分の研究と他者の関わりを振り返る
・自分が他者と協働するときに使っているパターンを知り、自己理解を深める
・一人で進めることの多い研究活動を、コラボレーション(協働)の側面から眺めてみることで、研究の広がりを知る
概要
研究は個人での活動と捉えられがちであるが、実は周囲は周囲の支援など見えない協働」によって支えられている。本ワークショップでは、株式会社コパイロツトの知見と「コラボレーションパターン」カードを用い、自身と他者との関わりを可視化・振り返りを行い、グループのメンバーと共有し、質問をし合う。対話を通じて協働の中にある「自分らしさ」を再発見し、今後の研究活動や環境改善に活かす視点を得ることが目的である。
第一回:2025年12月08日(月)18:00-20:00
アクティビティ1:イントロダクション、チェックイン
株式会社コパイロツトの紹介。株式会社コパイロツトはプロジェクトマネジメントを専門としている。多様な人がいるコミュニティでは、自分の「あたりまえ」が相手の当たり前ではないケースが多い。そのような中、プロジェクトを共同で進めるためにはコミュニケーション力が重要になる。このような取り組みは研究活動を進める上でも役立つことが多い。プロジェクトマネジメントは研究を進める過程に大きく貢献することができる。
参加者がこのワークショップに参加した理由
・学部生で研究を未だ始めていないが、研究を始めていない人の視点から活動を俯瞰したい。
・大学院生は自分の研究にワークショップの内容を生かしたいという人が数名。進め方や、コミュニケーションといった面で活かしたいという人も。
・研究室外の人と話したい。
・行き詰った研究のヒントを得たい。
・研究室内でのコミュニケーションに活かしたい。
・話すのを楽しみたい、楽しんでほしいというモチベーションが授業にはある。
アクティビティ2:講義
■内容
研究活動は取り組んでいる研究そのものと、研究を進める過程の2つに大別される。前者はイメージしやすいと思うが、後者の過程は研究室のメンバー、指導教員とのコミュニケーションなどといった、他人との協力といったものである。一人で進めていく、と思われがちな研究であるが、実際一つの結果を出すにあたって、多くの人が関与しており、研究は「協働活動」であると言える。
■感想
同じ研究室の学生と比較すると、自分は指導教員と進捗の相談をすることが少なく、自身の研究は自分一人で進めていると感じている。しかし、今回の授業を聞いて、研究の方向性を決めたとき、行き詰った際のヒントを得たときなど、重要な分岐点には指導教員が存在していた。自分の研究は自分だけではなく、多くの人に支えらえているのだと気づいた。
アクティビティ3:コラボレーションパターンカードを使った会話
コラボレーションカードというカードがあり、そのカードを一つ選ぶ。カードに書いてあることを強く感じたエピソードについて1分でグループで共有する。そのあと、グループの人が質問をする。
■コラボレーションパターンカードとは?
コラボレーションが上手くいっている組織が持つ要素が書かれたカード。例えば、「弱さの共有」、「共感のチーム作り」、「レスポンス・ラリー」など。共同作業が上手くいっている組織は、個人が自分の弱さを他人に共有できたり、感情を共感できたりする環境であるということ。そもそも、「コラボレーションができている状態」を複数の要因に分けることができるということを初めて知った。明確な分類や要素が存在することで、現時点での問題点が明らかになり、改善を進める上で役に立つ概念であると思った。そして、人によって重要視する要素が異なり、それによって組織の雰囲気はことなるのでは(?)と考えた。
■実際の対話
皆、選んだカードに関するエピソードを話す。個人個人違うエピソードで、一つの経験から学べる事の多さを知った。どの班も質問が飛び交い、会話が弾んでいたと感じる。お互いの研究や研究室に関して話している人もチラホラいて、状況の共有(?)や他の人の研究、研究環境を知るいい機会になっていると思った。
コラボレーションカードに書かれてある要素について、自分の考えを述べている人もいて、この場が組織の在り方について考える時間になっていると感じた。
アクティビティ4:コラボレーションパターンカードを使った会話の感想
今日のグループ活動で学んだことを、タイトル、イントロ、状況、問題、解決の順で話す。タイトルの設定の仕方は自由。自分の進路や人とのつながりについて自分なりに、段階ごとにまとめる。テーマの例、「チームに内での役割」、「ゆるやかなつながり」、「とりあえず話す」、「20代後半の生き方」、「自分を持ったつながり」など。そのあと、全体に共有。グループメンバーとの会話を通じて、自分の中で考えたいい人間関係の構築について話している人が多かった。
第一回目感想・授業の様子
今回は人とのつながり方というテーマで、コラボレーションカードを使用してお互いの意見や体験談を共有した。研究室は多くの学生、教員が長い時間ともに過ごす場所であるので、研究室内での人間関係で悩んだことがある人は多いと知った。テーマは人とのつながりではあったが、進路についてなど、様々な内容の話をしていた。コラボレーションカード影響で、会話が弾んでいると感じた。


第二回:2025年12月15日(月)18:00-20:00
アクティビティ1:チェックイン
自己紹介と近況を参加者同士で軽く共有した。参加者は殆ど前回と同じで、活動の目的も似通っている。
アクティビティ2:コラボレーションパターンカードを使った会話
■活動の流れ
自分が得意と言えるカードを10枚のコラボレーションカードから選ぶ。自分が得意でなくとも、気になるカード、苦手だと思っていることでもいい。今回は1チーム2人なので、対話形式。選んだあと、1分間でカードを選んだ理由を話す。その後、話を聞いた相手が質問をしたり、思ったことを言ったりする。これを繰り返した後、最後に学んだことや感想を共有する。
アクティビティ3: 4人で共有
ペアだった2人を分け、4人チームで選んだカードとペアのカードについて3分間で話す。その後、他の参加者が質問や議論を行う。得意なことではなく、苦手なことを選んでいる人が多い印象を受けた。
第二回目感想・カードと活動の様子
自分を含め、研究室関連のつながりに関して話している人が多かった。研究をする上で気づいたことや体験したことを、今回のワークショップで共有できたことで、今後の研究室ライフに活かせると感じた。他人の共有することで、知らなかった別の側面に気づけた、例えば欠点だと思っていた点は生かしようによっては長所になりうると気づけた人がいた。また、悩んでいる短所は、思っている以上に容易に解決できるのではないかと、他人からのアドバイスで知られた人もいた。


第三回:2025年12月22日(月)18:00-20:00
アクティビティ1:チェックイン
自己紹介と近況を参加者同士で軽く共有した。前回、前々回参加したことがないメンバーも数名いた。
アクティビティ2:講義
1、2回目と同様、研究は協働作業の側面が強いという内容を学んだ。講義の内容は似通っているが、再度内容を聞くことで、こちらも研究活動を俯瞰して捉える機会を得ることができ、講義の内容を考えるいい機会となった。
アクティビティ3: コラボレーションパターンカードを使った会話
3人グルーブでコラボレーションカードを用いて活動を行った。カードの中で、協働で作業をする上で最も重要だと思う要素を選ぶ。私のグループは全員が「感謝のことば」を選び、感謝を伝える重要性を知った。メンバーの一人が留学生で、どのタイミングで家族や職場の人に感謝を伝えているのか、日本との違いを知ることができて興味深かった。その人曰く、日本人はかなりの頻度で「ありがとう」と言うのだという。グループで話し合った後、クラス全体に共有した。
第三回目感想・授業の様子
コラボレーションカードを使った活動で、メンバーが全員同じカードを選んだとしても、一人一人話す内容やその背景にある経験が異なり、興味深かった。複数のカードを選んで、全員がその内容について話してみても面白いのではと思った。1~3回のすべての授業で使用したコラボレーションカードはかなりシンプルなものであるが、協働活動をする上で重要な個人の価値観を共有することができる素晴らしい道具(?)であると実感した。


報告者
生命理工学院生命理工学系M2、ToTAL第7期生 石川あおい


