不確実な変化の兆しを捉えるホライゾンスキャニング手法と強制発想(ブレインストーミング)とを駆使し、未だ誰も考えなかったような10-15年後の未来を主体的にデザインします。


概要
- 「未来洞察」は英語ではFuture Foresightと呼ばれ、VUCA時代の未来予測や不確実性マネジメントの考え方として欧米を中心に広がり、国内ではイノベーション創発のための方法論として「デザイン思考」とともに民間企業や行政・自治体において活用されています。
- また「未来洞察」は、現状の延長線上で発想する「FORECAST」とは異なり、未来の可能性を複数想定してから、そこまでの道筋をシナリオとして考えるため、「BACKCAST」で戦略を軌道修正する方法論とも言えます。それゆえ「未来洞察」においては、慣れ親しんだ既存のものの見方や関係性を批判的に疑い、創造的に壊してゆくバイアスブレイキングやリフレーミング(課題の再定義)にチャレンジするマインドセットが重要になります。
- 不確実な変化の兆しを捉えるホライゾンスキャニング手法と強制発想(ブレインストーミング)とを駆使し、未だ誰も考えなかったような10-15年後の未来を主体的にデザインしていく。そのための思考ツールとなる未来洞察を体験的に学習してください。
📂 カテゴリー | イノベーション |
📌 キーワード | 課題設定、バックキャスト、リフレーミング、スキャニング |
🎯 目的 | 根拠を持って未来をデザインする能力を養う |
🌐 言語 | 英語・日本語 |
👥 対象 | 学士課程学生、修士課程学生、博士後期課程学生 |
🗓 開催形式 | 連続セッション(約1週間おき、対面3回) |
✅ 開催実績・予定 | 第1回:2025年10月31日(金)18:00-21:00 第2回:2025円11月7日(金)18:00-21:00 第3回:2025年11月16日(日)13:00-18:00 |
📍 会場 | S4-202, 大岡山 |
🌟 こんな方におすすめ | 未来をデザインする手法(氏なりを作成、バックキャスト、スキャニング、バイアスブレーキング、リフレーミング、強制発想)を習得したい方 社会課題の解決法に興味がある方 チームでの共同作業、新たなネットワーク構築に興味ある方 |
📊 ポイント数 | 合計11 ポイント: 3+3+5(※授業履修者に付与するポイントです。詳細はシラバスを参照してください。) |
🎟️ 定員 | 40名 |
主な内容
本ワークショップのテーマ:自分自身の興味関心事の未来と自分の未来
- 大学での研究や趣味など、自分の関心があるものについて最新動向を調査することはあっても、10年後20年後の未来について考えることは多くはないかもしれません。しかしながら、例えば2040年に自分の研究はどこまで進歩しているのか?社会の変化によってどのような影響を受けているのか?その世界で自分はどのように関わっているのか?について、想像することは今の自分にも重要なことだと思います。
- そこで、本ワークショップでは、自分自身の興味関心事の未来を想像し、将来起こり得る想定外の社会変化にまで目を向け、自分との関わりを深めることでありたい未来を考えます。
- 未来洞察の手法を活用することで、誰かが考え、定義した未来ではなく、自分自身がワクワクしながら取り組みたくなるようなアイデアを発想し、自らが思い描く理想的な未来を切り拓く手掛かりをつかみましょう。
ファシリテーター

松木繁季
株式会社日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門 未来デザイン・ラボ コンサルタント
東京工業大学大学院 生命理工学研究科 修士課程修了後、大手化学メーカーにて、プラスチックの研究・開発、マーケティング等に従事した後、株式会社日本総合研究所に入社
専門テーマ
• 未来洞察を活用した中長期経営・事業戦略策定支援
• 未来洞察・デザイン思考を活用したイノベーション人材育成
• 新規事業・新技術開発支援

藤本一輝
株式会社日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門 未来デザイン・ラボ コンサルタント
東京大学大学院 工学系研究科都市工学専攻 修士課程修了後、株式会社日本総合研究所に入社
専門テーマ
• 未来洞察を活用した新規事業開発、ビジョン策定支援
• Futures Literacy を養成する教育プログラム開発
• ホライゾンスキャニング

萱内泰彦
株式会社日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門 未来デザイン・ラボ コンサルタント
早稲田大学 政治経済学部 政治学科 卒業後、日系コンサルファームに入社
金融部門にて、主に金融機関の合併・経営統合、グループ会社設立等のプロジェクトにPMOとして関与し、実行計画の策定や現場常駐型での実行 支援に従事。2023年株式会社日本総合研究所に入社、現在に至る
専門テーマ
• 未来洞察を活用した新規事業立案
• 未来洞察を活用したビジョン策定
• PMI支援
• グループ会社設立支援

余 許勤
株式会社日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門 未来デザイン・ラボ コンサルタント
湖南師範大学(中国)英文学部 卒業
リーズ大学(イギリス)デザイン大学院 広告とデザイン専攻 修士課程修了
慶応義塾大学院 メディアデザイン研究科 博士課程修了
専門テーマ
• 人間中心設計
• デザイン思考
• 美学心理
• メディアデザイン&コミュニケーションデザイン
• ブランディング
過去の開催実績
参加者の声
- 異なる2つのアイデアを組み合わせてイノベーションが生まれるという例は聞いたことがあっても、では実際にどうすればその組み合わせに出会えるのか、そもそも何に着目すればいいのか、と漠然としている人も多いのではないでしょうか。私もその1人でしたが、今回のワークショップを通して、全く異なる2つの方法で考えたアイデア同士を無理やり統合することで全く新しいアイデアを得られる方法を経験できました。スキャニングマテリアルを論文やレビューなどに置き換えることで研究プロジェクトの発想にも応用できるように感じました。(M1)
- 今ない未来に関して、手法を紹介していただきながらアイデアにふける時間は非常に楽しかったです。特にグループ内でアイデアの連鎖が起きた時は気持ちよかったです。ぜひ参加をお勧めします!(M1)
- 新たなアイデアの創出に困っている方は、是非参加してみてください。効率的にアイデアを出すには、アイデアの出し方を知っていると楽になります。(M2)
- Future Foresight is also a way to change the future. (M2)
開催報告
連絡先教員
山田圭介(リーダーシップ教育院 特任教授)
📩 yamada.k.9f82 [at] m.isct.ac.jp