概要
2023年1月30日に、株式会社Ridilover代表の安部敏樹さんが大岡山キャンパスにお見えになり、ToTALの学生と熱い対話を交わしました。
科目分類 | 社会課題の認知 |
科目名 | プロフェッショナルと価値創造B/D |
ゲストスピーカー | 安部敏樹 株式会社 Ridilover 代表 |
開催日時 | 2023年1月30日(月) 18:00 〜 20:00 |
開催方法 | 大岡山キャンパス南4号館S421 |
ゲストスピーカー 安部 敏樹 氏

安部 敏樹 氏
東京大学在学中の2009年に、「社会の無関心の打破」を理念に掲げ、社会問題の現場を学ぶスタディツアーを提供する学生団体「リディラバ」を設立し、2013年に株式会社Ridiloverとして事業をスタートしました。一貫して「個と群れの相互作用」に関心を持たれており、様々な研究活動や事業を展開しています。
講義の様子
講義は、「社会課題」に関して、学生からの様々な質問にお答えいただきながら対話形式で進んでいきました。冒頭で、参加学生が一人一人自己紹介をしました。安部さんは、学生の専攻テーマから、様々な社会課題のお話へと繋げてくださり、原発や、少子高齢化、障害者雇用など複数の対話のトピックに発展しました。

質疑応答
対話は終始和やかに行われ、学生からは幅広く、鋭い質問が飛び交いました。「社会問題に興味を持つ人の傾向は何か」という問いには、「越境体験」の重要性を挙げられました。 またそれ以外にも、公教育の現場において、良い先生 / 悪い先生の定義についての質問や、幸せとは何かといった哲学的な質問にもお答えいただきました。また、「どこまでやったら社会課題を解決したと言えるのか?」という質問には、「治療してもらう側から、治療する側に回る人が増えること」と述べられ、社会課題を当事者として捉える人を増やしていくことの重要性を挙げられました。


安部さんは、一貫して「内省」と「知識」の重要性を述べられていました。以下は、安部さんのメッセージを私が意訳したものになります。
「社会課題を当事者として捉える人が増えていくためには、自らが内側に持つ”問い”を起点にすることが大事になる。そのためには、経験を振り返り、感情と向き合う”内省”、そして、自らが抱える問いを社会課題へと繋げていくために”知識”が必要になる」


安部さんは、約2時間、学生自身が抱える小さな問いを、豊富な経験と知識をもとに、社会課題へと結びつけていくような対話を繰り広げてくださいました。私を含め、今回の講義に参加した学生は、社会課題への関心をより深めることができたと思います。講義で得た学びを、それぞれが学業や研究に活かしていけたらと思います。
