ToTAL科目「リーダーシップ・グループワーク基礎」など対象のワークショップ「エニアグラムワークショップ」を2025年10月19日に実施した。

プログラム名エニアグラムワークショップ(Discovering the blue print of your true self)
ファシリテーターCollective Souls株式会社 松田弘貴 氏
開催日時2025年10月19日(月) 13:00-18:00
開催場所S4-202, 南4号館2階, 大岡山キャンパス
担当教員渡邊 真由

概要

エニアグラムとは、自分自身を知り、人生で探求していきたいことを探るための診断テストです。人が生まれながらにして持つ気質を9つの性格タイプに分け、それぞれが持っている可能性や基本的特徴を図にして示しています。ここでいう基本的特徴とは、世界観や内的な動機、思考や感情、行動パターン、長所、課題、人との関わり方や仕事のスタイルなどをいいますが、これを知ることによって、自分や他者の在り方を深く理解することができるようになります。エニアグラムは海外の大学や企業等でも取り入れられており、自分のことをより深く知ることを望む学生の皆さんに最適なワークショップです。
・キーワード: 内省 自己分析 他者との関わり

アクティビティ1:イントロダクション

ファシリテーターである松田さんのキャリアについて伺った。松田さんは慶應義塾大学で学んだ後、日米を中心に研究者として活動し、スタートアップの立ち上げや成長を支援するCollective Souls株式会社を設立された。こうした経験から、研究・起業・マネジメント・コンサルティングといった幅広いスキルをお持ちである。講義では、本当の成功とは何か、そして人生を歩む上で自己理解がいかに重要かというお話をいただいた。

アクティビティ2:Life Line Exercise(人生の振り返り評価?)

幼少期を含めて人生のすべてを振り返って、年齢ごとに自分にとって大きな出来事、その時の感情を数値化、定量的に評価し,グラフ化した。その後、他の参加者と内容を共有した。 私の場合、幼少期は学校生活があまり順調ではなく感情的にネガティブな時期だったが、自分の意志で選択できるようになった高校生以降は人生を楽しめる場面が増えたのだと、振り返ってみて実感した。グラフ化すると感情の浮き沈みが激しい人生に見えたが、他メンバーのグラフはよりジグザグであったり、または平坦な型であったりなど様々で、それぞれの個性や考え方が表れるアクティビティだと感じた。例えば、韓国人の留学生で、日本より厳しい受験期を経験している人でも、自分の人生のためだと思えたので、そこまでネガティブにならなかったというエピソードや、忙しくはなかったが、やりたいことをやれず、精神的にはかなりネガティブだった、辛かったという話などを聞いた。似たような出来事に遭遇しても、人によって受け取り方や乗り越え方が異なり、非常に興味深かった。

先生のライフライン

自分のライフラインをクラスに共有

私のライフライン図、受験期が二回あり、その際に大きく感情が沈んだ。

アクティビティ3:Flow Exercise

何かに夢中になりすぎて周りが見えなくなる「フロー状態」になった経験を思い出し、グループで共有した。具体的な行動、その時の感情、なぜその状態に入ったのか等を考察した。フロー状態を振り返ることで、自分の適性や個性をより深く理解できると学んだ。 普段フロー状態について意識することは殆どなかったが、私の場合は絵を描くことや実験に夢中になった経験が思い当たった。他のメンバーからは音楽系の部活や演劇などが挙げられ、人が何に興味を持ち、やりがいを感じるのかを知る良い機会となった。

グループで共有している様子

アクティビティ4:エニアグラムセッション

最後にエニアグラム診断を行い、結果をグループで共有した。約100個の質問に答えることで、自分がどのタイプに当てはまるかが番号で算出される。MBTIと異なる点は、タイプ1〜9のすべてにおいて「どれくらい当てはまっているか」の数値が提示される点である。そのため、最も強いタイプ(1番高い数値)が同じ人同士であっても、2番目に高い要素の違いなどから明確に個性を区別・分析できる。診断終了後には30ページ近くの詳細なレポートが届き、かなり本格的な診断だと感じた。全体で共有すると、クラス内にはほぼすべてのタイプが揃っていた。また、「タイプ9とタイプ1」のように一見対極にある要素が1位・2位に並んでいる人もいて面白かった。サークル、研究室、学校など、どの場面でその要素を発揮しているかについても活発な議論が行われ、クラス全体が盛り上がっていた。

松田さんがエニアグラムを説明している様子

私のエニアグラムの結果。タイプ4の数値が一番高かったが、他の要素も部分的に当てはまっているらしい。続くページに性格の説明や、他のタイプへの相性がかなり詳細に書かれていた。

クラス全体の様子

感想

講義全体を通してじっくりと自分に向き合い、これまでの人生を振り返ることができた。自身の人生や感情、価値観を他者と共有する機会は滅多にないため、非常に貴重な時間となった。また、グループのメンバーについても普段の会話では分からない深い内面を知ることができ、相手のことを理解することに繋がった。世の中には血液型占いや星座占い、MBTIなどの性格診断が溢れているため、受講前はエニアグラムに対しても少し懐疑的だった。しかし、実際には非常に緻密な分析がなされており、仮に100%当てはまらない部分があったとしても、今後の人間関係や将来を設計する上で参考になる診断方法だと実感した。

報告者

生命理工学院生命理工学系M2、ToTAL第7期生 石川あおい