システミック・デザインとは、システム思考の理論とデザイン思考の実践的な手法を組み合わせ、厄介で複雑な問題をシステムとして捉え、関連する要素や相互作用を考え解決策をデザインする手法です。複数のステークホルダーの視点を取り入れ、対象システムの問題を部分や全体を行き来しながら俯瞰的に分析し、持続可能で有用な解決策を考えます。


概要
- システミックデザイン(Systemic Design)は、システム思考の理論とデザイン思考の実践的な手法を組み合わせ、複雑な問題を扱うアプローチとして、社会変革や複雑な社会システムのデザイン、ビジネスや政策策定、環境に配慮したエコシステムなどさまざまな領域で有益な手法として注目されています。
- 多様な利害関係者が参加し、システム思考を使い複雑性を理解し、デザインプロセスを通じて課題に対する有効な解決策を発見し、実験と反復を繰り返すことで、システム内にいる自分自身の振る舞いやメンタルモデルへのリフレクションを促すことにあります。
| 📂 カテゴリー | イノベーション |
| 📌 キーワード | システム思考、デザイン思考、課題設定 |
| 🎯 目的 | 「システム思考」「デザイン思考」という「方法論を、ハウツーとしてとらえず、複雑な要素の、課題を正しく抽出し、複雑な社会システムの設計に活用する能力をトレーニングする |
| 🌐 言語 | 英語・日本語 |
| 👥 対象 | 学士課程学生・修士課程学生・博士後期課程学生 |
| 🗓 開催形式 | 単発セッション(対面8時間) |
| ✅ 開催実績・予定 | 2027年2月9日(火)10:00-18:00 |
| 📍 会場 | S4-202, 南4号館 2階, 大岡山 |
| 🌟 こんな方におすすめ | ・「システム思考」「デザイン思考」の方法論を活用してみたい ・社会に新たな価値を設定することを経験してみたい ・気候温暖化になんらかのアクションを起こしてみたい |
| 📊 ポイント数 | 7 ポイント(※授業履修者に付与するポイントです。詳細はシラバスを参照してください。) |
| 🎟️ 定員 | 40名 |
主な内容
本ワークショップのテーマ:
2050年、海はもっと豊かになれるか?
逗子・葉山の海から、未来世代と海と地域のあり方を構想するシステミックデザイン × フューチャーデザインによる未来構想ワークショップ
- 気候変動による海水温の上昇や磯焼け、藻場の減少など、沿岸の海は大きな変化に直面しています。その影響は海の生態系だけでなく、漁業、地域産業、観光、人々の暮らしにも広がっています。しかし、目の前の問題だけに注目していると、その背後にあるつながりや、問題を生み出している社会の仕組みを見落としてしまうかもしれません。
- 本ワークショップでは、逗子・葉山の海と地域を題材に、2050年の未来を考えます。
- 前半は、システミックデザインの考え方を使い、海の環境変化と漁業、産業、観光、制度、人々の暮らしや行動がどのようにつながっているのかを捉えます。個別の問題だけでなく、その背後にある構造や、これまで見えていなかった関係を探ります。
- 後半は、フューチャーデザインの考え方を使い、2050年を生きる未来世代の立場から、生態系が豊かで、地域の産業や人々の暮らしも持続している海と地域の姿を構想します。さらに、その未来から現在を振り返り、望ましい未来に近づくために必要な変化を考えます。
ファシリテーター

飯盛豊
外資IT業界で経験を積み1999年⽶国シリコンバレーへ渡る。インターネット黎明期スタートアップ (現・ Google ) 創業参画。外資系マーケティング企業を経て独⽴。
• 慶應義塾⼤学⼤学院 システムデザイン・マネジメント学 修⼠ (SDM学)
• 慶應義塾⼤学⼤学院 政策・メディア研究科 修士
• 東⼤発イノベーション教育プログラム i.school 修了
• 慶應義塾⼤学⼤学院 システムデザイン・マネジメント研究所 研究員

沢井和也
1986年⽣まれ。2011年に理⼯学研究科を修了後、機械設計エンジニアとして製造業に従事。2021年よりECアパレル事業の事業部⻑としてWebマーケティング/CX領域を中⼼に事業全体のマネジメントに従事。
企業・教育現場双⽅の創造性をアップデートするため独⽴。現在はフリーランスとしてイノベーション創出のためのワークショップ・デザインやファシリテーションを⼿掛ける。
• 慶應義塾⼤学⼤学院理⼯学研究科 修⼠(⼯学)
• 慶應義塾⼤学⼤学院 システムデザイン・マネジメント研究科 修⼠(SDM学)
• 慶應義塾⼤学⼤学院 システムデザイン・マネジメント研究所 研究員
過去の開催実績
参加者の声 (2025, テーマ: 都市を森にする資源循環の新常識)
- 様々な専門分野、バックグラウンドに加えて、B1-D3まで幅広い参加者がおり、誰でも気軽に参加できるワークショップです。システミックデザインという概念は難しいものではなく、それに乗っ取った議論も自由に、楽しくできるプログラムでした。(D3)
- 協力や社会的ジレンマを、道徳の問題としてではなく構造の問題として考えたい方におすすめしたいワークショップです。 制度設計と人間行動の関係について、実践的に考えるきっかけになると感じました。(D1)
- 循環型社会を目指すなかで非常に学びになる授業です。持続可能な社会を目指した研究をされるかたは是非受講し多くを学び研究にいかしてください。(M1)
- 私はこのワークショップを通して、「社会システムそのものを考え直す」という新しい着眼点を得ることができました。システムに解決策を見出す、という機会はあまりないのではないでしょうか。そんな大きな規模感で、問題の発見・解決に不可欠な考え方を得ることができたと思っています。(B1)
開催報告
連絡先教員
山田圭介(リーダーシップ教育院 特任教授)
📩 yamada.k.9f82 [at] m.isct.ac.jp


