ToTAL/OPEN Program Report (*reported in Japanese)
Group of Course:Leadership, Followership and Consensus Building
Course: TAL.W601-01 Practical Group Work for Leadership【F】
Program: Programming Boot Camp
Date & Time: 13/Dec(Fri) – 15/Dec (Sun)
1.3日間最終合宿概要
2019年12月13-15日の日程で、セミナーハウス クロス・ウェーブ府中(東京都府中市)にてProgramming Boot Campの最終合宿が開催されました。本合宿は同年10月にスタートした本プログラムの第6回目にあたる締めくくりであり、これまで学んできたプログラミングスキルを応用しながら、チームごとのwebサービスのアイディアを、プログラミングを通して実現するものです。また、本プログラムは、もともと学生提案で始まった経緯もあり、毎回、学生代表が「世話人」として、プログラムの内容スケジュールを決めて行きます。本年度のプログラムは、陳鈺皓さんと当方が担当しました。
合宿には、17名、計6チーム、ToTAL登録生、AGL生、及びOPEN生、学部生から博士課程学生まで、様々なメンバーが参加しました。第5回目までのレクチャーでもお世話になってきたギルドワークスの上野さん、佐々木さん、金さん、越さん、今橋さん、沼田さん、原さんの7名の方が、3日間、アドバイザーとして参加し、各チームの開発に伴走いただきました。
2.合宿内容
合宿では、本プログラム第5回でチームごとに練ったWebアプリ・サイトの開発見通しをベースに、開発を行っていきました。今回のプログラミングで主に使った言語は、JavaScriptでしたが、各チームや個人のレベル、必要に合わせ、言語を選択し、作業を進めていく形になりました。






合宿は2時間前後で時間を区切り、始めにチームごとに各メンバーのタスクを確認し、作業に没頭し、分からないところや行き詰まったらチーム内で相談、あるいはギルドワークスの方にヘルプをしてもらうといった流れで進めました。全体のデモンストレーションや食事の時間以外は、ほとんど各チームで島を作り作業を進めていく形で、機能ごとに担当を振ったり、あるいはページごとに担当を振ったり、また和気あいあいと互いに声をかけながら開発をするチームと、もくもくと各人が作業をしていくチームがあったりと、開発の進め方には、チームの色が出ていたように思います。
昼食前と夕食前などに、各チームのデモンストレーションを行い、進捗と見通しを全体で共有し、ギルドワークスの方や他の学生から質問やアドバイスをもらいます。こんな機能があったら嬉しいな、ここはこうした方が使いやすいかも、などと実際に開発したアプリやサイトを使う対象者や状況を想定しながら意見を交わし、それらを持ち帰り再び開発に没頭する、といった形でした。夕食後の活動は自由でしたが、チームの進捗に合わせ開発を続けるところもありましたし、すっかりプログラミングにはまり夜遅くまで作業をしているメンバーもいました。
3.合宿成果
各チームの開発内容を、以下で簡単に紹介します。各チームユニークなアイディアをもとに、Webアプリ・サイトを開発しました。
- Co-Lab;T. SRIWONG Kotchakorn、鬼頭清仁、後藤尚紀
キーワード検索などをしながら研究室を検索し、自分の興味のある研究室の情報を得られる - LAP; Oleksii Kyrylchuk、Mitsuki Felix Piekenbrock、Aishwarya Baliga
動画のスクリプトを読み込み、単語学習などもできる言語学習アプリ - MyMap; 神田海都、周翔、タス・シリーシバブ
自分の訪れた、あるいはおすすめの場所などを友人などとマップ上で共有できる地図アプリ - AGRITECH; Paniti Achararit、Pramuankosonyut Tasapon、Suteerapongpun Teerapat、Sundarapura Panus
ゴムの材料の売買を行うサイト - Tomo-Tech; 陳君怡、瀬戸亮太
自分の興味のあるイベント、あるいは同伴者を募集する予定などを友人などと共有するカレンダーアプリ - GOURVIEW; 陳鈺皓、山本美里、周路平、Maierwufu Mierzati
レビューの単語を量的に把握し一目で内容がつかめるサイト






4.感想
私自身はプログラミングの全くの初心者で、今回はこれまでのレクチャーで習ったJavaScriptを主に使いながらフロントエンド(HPなどのユーザーに見える部分)の製作に携わりました。レクチャー段階では、ひたすら呪文を打ち続けていると、何かが起こる、驚きと不思議と喜びを得る、再現や応用は到底できない、といったような状況でした。しかし合宿ではギルドワークスの方々に大いに助けていただきながら、試行錯誤を重ねる中で次第に、ここはここをこうするとこうなる!といったようにプログラミングが脱呪文化していきました。まだまだですが、コードの書き方の考え方や調べ方など、見積もりが少しずつもてるようになったように感じられました。こうして全くのプログラミング初心者の私が、プログラミングの勝手を少しばかり分かった気になり、その楽しさに触れることができたのも、ギルドワークスの方々のおかげです。ギルドワークスの方々には、なかなかできない私に粘り強く、専属トレーナーのようについていただきました。エキスパートをすぐそばに、開発にいそしめる贅沢な3日間でした。
そしてギルドワークスの方々に伴走していただきながら、プログラミングをする中で感激したのがその忍耐力です。適切なコードが書けず、見つけられず、すぐうなる私とは正反対に、ギルドワークスの方々は、同じような状況にも終始穏やかで、プログラミングの道を極める方の人間力は素晴らしい!とプログラミング以外にも学びが多かったです。忍耐力に溢れ、やわらかなお人柄で、ユーモアのあるギルドワークスの上野さん、佐々木さん、金さん、越さん、原さん、今橋さん、沼田さん、の皆さんは本当に素敵で、そのような方々にサポートをいただきながら、プログラミングを体験する機会をいただけたことに感謝しかありません。ありがとうございました。また、本プログラムをご提供いただいた山田先生、この度は本当に貴重な機会をありがとうございました。

(文責:山本美里 AGL8期生 一橋大学大学院社会学研究科)