科目分類: リーダーシップ、フォロワーシップ、合意形成/Leadership, Followership and Consensus Building(LFCB)

  • 科目名: TAL.W.501 リーダーシップ・グループワーク実践/Practical Group Work for Leadership
  • プログラム名:Lean Launchpad 2019
  • 開催日時: 26/Apr(Fri) 18:00-21:00

事業創造実践ワークショップ「Lean Launchpad(LLP)」の第2回が、4月26日(金)に行われました。前回は葉山での合宿でしたが、今回からは東工大のキャンパスで行います。

今回のワークショップでは、

・前回の講義からの各グループの進捗を発表

・MVPの設計と表現方法についての講義

・講義内容を踏まえてMVPを再設計するグループワーク

が行われました。

最初に行われた各グループによる発表では、前回の合宿以降に検証したビジネスモデル仮説の共有と、以下にポイントを絞った意見交換が行われました。

【意見交換時のポイント】

・Product slide: Concrete? Easy to understand?

・EA?: Mechanism of need + PMF (including price)

・Traits for EA?

・Traits for non-EA?

・Support or not their conclusion

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□発表と意見交換の様子□

発表全体を通して得られたLesson Learnedとしては、主に以下が挙げられます。

1) 商品の具体性について

仮説の検証のためには、製品を正しく理解してもらう必要がありました。

そのために商品サンプルは具体的かつミスリードさせないようにする必要があります。

正しくなかったり具体的でなかったりすると、インタビューイからは一般論としての反応が返ってきたり、「(なんだか)いいね」といった曖昧な返答しか返ってこず、検証ができません。

どこまで具体化するかというと、カタログに表示させる商品イメージでは、例えば「競技会場の天気を表示」という画面イメージではなく、「国立競技場の天気」といったように、可能な限り実際に提供する内容の1例を示す必要があります。

また、日本のお土産として「秋葉原のアニメグッズ」を取り上げる際の画面サンプルが「京都の八ツ橋」となっていると、インタビューイをミスリードしてしまうこともありました。

2) インタビューのコツ

・(特に初めのうちは)グループ全員でインタビューに行くと質問の粒度が揃う。

・インタビューイは想定する顧客の設定とあわせる。

・インタビュー時にBusiness Model Canvasを穴埋めしていくと聞き漏らしがなくなる。

・顧客側への負担(課金や情報入力etc.)についても明らかにして話すことで、本当に商品が受け入れられるか確認できる。

次に、飯野先生・堤先生による講義が行われました。

今回は、MVP(Minimum Viable Product)についてです。

ポイントは、以下の通りでした。

・MVPとは、Early Adopterが必要としないムダを商品から削り、最低限使えるための機能を残したのもの。その設計のために、ニーズのメカニズムは具体的にする必要がある。

・MVPを示す時は、商品説明だけでなく、Before-Afterの対比を示す。Beforeを示す時にはニーズのメカニズムの要素を、Afterを示す時にはプロダクトマーケットフィットを示す。

・商品説明時は実物を作る必要はないが、商品の内容または形式を簡略化して、商品の疑似体験してもらう必要がある。

これらのポイントを踏まえて、講義内容をもとに各チームでMVP設計シートに取り組みました。

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□グループごとにMVPを設計しました□

次回の授業までおよそ3週間、各チームはインタビューを重ね、MVPやビジネスモデルの改良を重ねてくるかと思います。自分のチームの仮説がどう変わるのかも楽しみですし、他のチームのMVPや仮説がどう変化するのかも勉強になるため次回(18/May(Sat) 10:00-18:00@大岡山S422)ワークショップが待ち遠しいです。

(文責:飯沼貴朗 株式会社ウェザーニューズ OPEN参加)