概要

「デザイン思考」の本質であるCreative Confidence and User Centricのコンセプトを体感・理解するワークショップ、「Design Thinking For Your Creative Practice」を、本年度も開催します。

デザイン思考の本場である米国Stanford University d.schoolで学生を指導してきた3名の講師による、スピーディな展開と参加者を飽きさせないシリコンバレー・スタイルのファシリテーションを体験できるユニーク且つ貴重なワークショップです。毎回、定員以上の申し込みがある人気のワークショップ・イベントです。本学では、2014年から毎年開催しています。

新たな価値を主体的に生み出すために、ボーダーレスな社会では、リーダーシップやアントレプレナーシップを個々に身につけることが必須となっており、そのための基盤として、デザイン思考は有効な考え方です。また、国内外の多くの企業でも「デザイン思考」を積極的に採用しています。

ワークショップのファシリテーター・インストラクターは、Thomas Both、David Janka、Scott Witthouftの3名です。彼らは、プロのデザイナーで、教育にも精通しており、米国スタンフォード大学d.school、テキサス大学オースティン、そして世界中の組織でデザイン思考を教えています。

※本ワークショップは、リーダーシップ教育院(ToTAL)の「リーダーシップ・グループワーク基礎」科目のワークショップの一つとして開催しますが、同科目履修生のみならず、科目履修をしていない本学学生(学部・大学院)および他大学の学生も、参加申込ができるOPEN制です。(前述の科目履修生以外の学生は、単位対象にはなりません。)
※本学「Tokyo Tech 総合知と癒しの次世代フロントランナー育成プログラム (Tokyo Tech SPRING)」の指定イベントです。

開催日時

開催日時【第1回】2024年10月26日(土)10:00-18:00
【第2回】2024年10月27日(日)10:00-18:00
開催場所S4-202講義室(大岡山キャンパス南4号館)
定員約35名
申込にあたっての
注意事項
・本学学生(学部・大学院)、他大学学生問わず、現役学生であればどなたでも応募できます。

・申込多数の場合は、ToTAL登録生、ToTAL科目「リーダーシップ・グループワーク基礎 I/II (F)」または「修士/博士リーダーシップ・グループワーク特論(F)」履修者、本イベントのスポット参加者の順で選抜されます。
選抜の場合は、参加申込フォームの質問項目「Please indicate your English capability, such as “Native”, “Advanced”, “Intermediate”, or “Beginner”, and/or score of English assessment tests including TOEFL, TOEIC, IELTS, Cambridge and/or EIKEN」および「Your aim(s) or expectations you have for this workshop, or motivation for joining the workshop.」への回答を考慮する場合があります。

・第1回および第2回、全日程参加、および、各回遅刻・途中退室厳禁を厳守できる方が申し込んでください。
使用言語英語。ワークショップは、全て英語で行います。(目安:TOEIC750以上、TOEFL iBT 80以上が望ましい。)
参加費無料
申込締切2024年10月11日(金)
申込方法参加希望者は、下記にアクセスし、必要事項を入力し、上記申込締切日までに申し込みを行ってください。
参加の可否は、申込締切後に申込者全員に通知します。

参加申込フォーム:https://forms.gle/LyQtyaQ9txrh4Ngp7

ファシリテーターのプロフィール

Thomas Both:

Thomas is a designer and design educator whose passion is helping people understand the practice of human-centered design—and their ability as designers—to innovate how they learn, think, and solve problems. He is director of the Designing for Social Systems program at the Hasso Plattner Institute of Design (d.school) at Stanford University. In this program, he teaches professionals how to apply design thinking to complex social challenges and facilitates workshops for social impact leaders to develop a more human and strategic practice.

David Janka:

Design consultant and creative strategist; former Fellow and current lecturer at the Stanford University d.school. David has a medical degree from Stanford and works to integrate design thinking principles into medical education, healthcare delivery, and medical device design.

Scott Witthouft:

Professional space and product designer; former Associate Professor of Practice at University of Texas at Austin; former Fellow and lecturer at the Stanford University d.school. Scott is author of the book “Make Space,” a tool for designing collaborative spaces. He has a professional background in structural engineering.

昨年参加者のコメント

■Hands-on creativity practice. You can learn about the different ways and processes for generating new ideas and how you can transform them quickly into tangible prototypes. (D1)
■It was a really fun, relaxing and interactive workshop. The workshop is very well organized and it allows the participants to learn very effectively.(D2)
■This workshop provides an opportunity to interact with other students and understand your own space. It made me realize that I want to do more, and, more importantly, to do things in a professional manner.(M2)
■デザイン思考の概念や、効果的なスケッチの方法などの実践的なスキルを、とても楽しく学ぶことができました。英語を使う良い機会にもなるので皆さんにおすすめしたいです!(M1)
■内容も参加者も非常に質が高く満足の高いワークショップでした。個人的には6月からToTALに所属して英語で議論する力が向上したので,その点でも今回のワークショップを通して自身の成長を感じることができました。是非来年度は一緒に参加しましょう!(M1)

ToTALの本ワークショップへの狙い

■皆さんは、どのような「プロフェッショナル」になるとしても、「新たな価値の開拓と設定」を日常的に求められるのは必定です。それを、主体的に(自分がやりたい(正しいと思う)方向に進める能力こそが「リーダーシップ」の本質であり、それを社会の価値として定着させることが「アントレプレナーシップ」の本質と考えます。

■「誰でも創造性を発揮でき、それを提示する(Creative Confidence)」と、「そのアイデアを定着させるため、アイデアを受け入れる状況を創り出す(User Centric)」の2つの価値観(考え方)は、その基盤となるものです。その価値観(考え方)を自身に染みつかせ、ロジックを組み立て、行動を起こすことが「新たな価値を開拓し設定する」ことに繋がります。

■ 「デザイン思考」は、イノベーションを「共感」「定義」「アイデア」「プロトタイプ」「テスト」の5ステップを踏襲することで「イノベーション」を起こす「ハウ・ツー」と理解されがちですが、本質は、前述の2つの価値観(考え方)にあります。

■本ワークショップでは、この2つの価値観(考え方)を、皆さんの、「頭」と「体」に染み込ませることを目的にしています。単に5 stepsをやってみる通常の「デザイン思考」ワークショップとは異なる、本ワークショップのために作成したオリジナルのアジェンダで展開します。

■「創造力に自信がない」という人でも画期的なアイデアや提案はだせるということや、仲間と協力し、ユーザーの要望を構成する機構を解明し、自らのアイデアを定着させるスキルの一端を、この、米国スタンフォード大学d.school流の、スピーディ、フレンドリー、ダイバーシティ環境の3日間のワークショップを通して、楽しみ、体感してくれればと思っています。

問い合わせ先/Inquiries

リーダーシップ教育院(ToTAL) 特任教授 山田圭介
e-mail address: yamada.k.be@m.titech.ac.jp
Office: S6-309B, TEL: 03-5734-2323