ToTAL科目「社会課題の認知ワークショップ」の内容の一部である「政策立案シミュレーション・ワークショップ」を2020年11月29日に行いました。

・科目名/Course:TAL.S506 社会課題の認知ワークショップ II
・プログラム名/Program:政策立案シミュレーション・ワークショップ
・開催日時/Date & Time: Nov. 29th, 2020, 13:00-17:00
・場所:大岡山キャンパス南4号館S422
・ファシリテーター/Facilitators: 辻井翔太、経済産業省大臣官房秘書課 課長補佐(採用担当)

昨年度のテーマ「産学連携・大学発イノベーション」の政策シミュレーションに引き続いて、今年も参加させて頂きました。今年のテーマは、「化学産業の競争力強化」でした。
当方が応用化学系に所属し、化学を専攻していることもあり、日本の産業界の技術の強み、および、業界が抱えている課題の一端を知ることが出来るのではないかと考えました。また、複数回、政策立案のプロセスを体験して、自身のリーダーシップ向上のためのヒントを掴みたいとも思い、本ワークショップへの参加に至りました。今年はコロナ禍で、対面のワークショップが困難かと予想されておりましたが、先生方のご尽力で無事に開催できたことに感謝しています。

政策立案という一連のプロセスを体感することで、政策の考え方から関係組織及び登場人物のニーズの引き出し方、グループ内での合意形成の難しさ、そして、現状の課題を解決するために必要な技術等まで盛沢山に学び体験ことができました。
このような実践スキルに関しても、これまでにToTALのプログラムで体験してきた交渉術や思考法などの経験が、大いに活かされたと感じています。

政策立案する際に施行されている法律、日本の産業界の現状、世界情勢(新型コロナなど、特に)など、その時々でいかにベストを尽くせるかが重要だと思いました。そもそも絶対に間違いの無い「政策」は無く、理想の姿や基本的価値観を基盤としながら、予め設定した「あるべき未来」に近づいて行くために、限られた短い時間の中、チームで試行錯誤しながら政策という形にすることの面白さを感じました。

METIでの仕事内容や体験談を伺いながら、若手の活躍が主役であること、実際に世の中を変えていくことの面白み、幅広いネットワークとフィールを活かしてキャリア形成できることなどを感じさせていただきました。我々のチームは全員「いい感じですねぇ!」と辻井さんにコメントしていただけて嬉しかったです。
最後に、本ワークショップでは日本が直面している現実問題の解決のために必要な政策立案の意義、難しさと楽しさまでをシミュレーションを通して体験することが出来ます。ToTAL以外の東工大生(OPEN生)でも、他大学の大学生でも参加可能ですので、来年度も機会があれば参加してみてください。

文責: 篠田泰成 物質理工学院応用化学系原子核工学コース 博士後期課程1年、リーダーシップ教育院(ToTAL)1期生(2018年登録生)