本年度も、経済産業省との共同開催で、政策シミュレーション・ワークショップを開催します。本ワークショップは、政策立案のコア・プロセスを体験し、経済産業省の役割・業務を、体験・理解いただくために、経済産業省が毎年・各地で行っているものですが、リーダーシップの重要な要素の一つである「俯瞰力」を養成し、「多様性」を体感する機会として、リーダーシップ教育院(ToTAL)創設以来、本教育院科目のmenuにしています。

ToTAL登録生はもとより、登録生でなくても(学部・大学院問いません)、さらには本学以外の学生でも、経済産業省の政策や役割に興味を持つ学生のみなさんも参加申し込みを受け付けます。

  

■今回のテーマ:化学産業の競争力強化

化学産業は製品出荷額や付加価値額、雇用等の面で、日本のリーディングインダストリーとなっています。こうした化学産業の競争力強化は国内経済活性化に必須である一方、プラントの老朽化、少子高齢化に伴う人材不足、汎用品の需要供給バランス、海外化学メーカーの台頭など課題は山積みです。また従来は特に基礎研究において日本が強いといわれてきたフィルムや電池素材等の高機能性化学品においても、製品のライフサイクルの加速化やAIによる材料開発の出現など様々な課題があります。またこうした問題は石油、製鉄、ガラスなど他産業でも言えることであり重要な日本の課題です。今回は特に化学産業をとりあげ、日本の製造業の構造問題に関する政策立案を体験してもらうとともに、実際に政府が行っている政策についての理解を深めて頂きます。(経済産業省 大臣官房 秘書課 辻井翔太)

■ファシリテーター: 経済産業省 大臣官房 秘書課 課長補佐(採用担当) 辻井翔太

大学・大学院では流体力学(河川)を専攻。2012年 経済産業省入省。中小企業庁総務課に配属、政権交代後の新たな成長戦略や小規模企業振興基本法の制定に従事。その後は原子力災害復興に関する省庁横断のとりまとめ、化学産業をはじめとする素材産業の競争力強化、再生可能エネルギー導入における技術面での課題解決(電力系統・制御など)、近年の災害の激甚化を踏まえた数十年ぶりの鉄塔・電柱の技術基準改正を経て、2020年3月から現職で新卒・中途採用を担当。京都出身。

【開催概要】
・本年は、COVID 19の状況踏まえ、参加人数を抑えて行い、日を変えて2回開催(同じ内容)とします。
・本学大岡山キャンパスでの対面開催を基本としますが、第1回は、希望される方が多い場合は、リモート開催とします。

《日時》
 
第1回: 2020年11月29日(日) 13:00-17:00
 第2回: 2020年12月6日(日) 13:00-17:00

《場所》
 第1回: 本学大岡山キャンパス 南4号館2F S422、または、希望者多数の場合はZOOMによるon-line開催
 第2回: 本学大岡山キャンパス 南4号館2F S422
 (参考)http://www.titech.ac.jp/maps/ookayama/ookayama.html

《参加資格》
 学部生、大学院生(本学以外の学生も応募可能です)

《定員》
 第1回、第2回とも各回20名
 * 参加希望者が多数の場合は学年、専攻をもとに選抜することがあります。
  また、ToTAL登録生、本学学生を優先することがあります。

《応募方法》
 ここからApplication Formをダウンロードし、第1回・第2回の希望優先度・第1回のon-line開催希望の有無を含み、必要事項を記入して、下記、山田特任教授までメールで送付してください。

《応募締切》
 2020年11月13日(金)

《注意》
1. 対面開催の場合は、参加人数の制限による会場(教室)での密の防止、机上パーテーション設置等を行います。
2. 参加者の皆さんは、手洗いの励行、マスクの着用、および、事前の健康管理をお願いします。当日、発熱等を含む体調不良がある場合は、参加は取り止めてください。

《Application Form送付先(問い合わせも)》
東京工業大学 リーダーシップ教育院(ToTAL)
特任教授 山田圭介
email: yamada.k.be@m.titech.ac.jp
tel: 03-5734-2323