概要

科目分類社会課題の認知
科目名プロフェッショナルと価値創造A/C
ゲストスピーカー日本IBM株式会社 インタラクティブ・エクスペリエンス事業部 岡本行司氏
開催日時2023年7月14日(月)18:15-20:15
開催方法大岡山キャンパス南4号館S421

2023年7月14日に、ToTAL科目「プロフェッショナルと価値創造A/C」第5回のゲストスピーカーとして日本IBM株式会社の岡本行司さんが大岡山キャンパスに来てくださいました。講義では2時間という短い時間の中ではあったものの、OPEN参加の学生含め18名の参加者に、User Experience (UX)とは何かというところから、実際にUX デザインを体験してみるところまで説明をしてくださいました。

ゲストスピーカー 岡本行司氏

日本IBM株式会社 
インタラクティブ・エクスペリエンス事業部 
岡本行司氏

岡本さんは大学院卒業後、NTTドコモで携帯電話の商品企画やサービス、サイトの企画・運営などのプロジェクトマネージャーとして活動をされてきました。その後、UXの専門家を目指して日本IBM株式会社に転職されました。現在では日本IBM株式会社で様々な業界のクライアントに対してUXコンサルタントとして活動しているだけでなく、仕事以外に有志で行われている未来ゼミナールといった新規事業を考案するコンペに参加され、日々研鑽を積まれています。

講義の様子



面白く親しみやすい自己紹介から始まり、現在岡本さんがされている仕事について話が続いていきました。その途中、UXデザインの説明のために、始めに、花瓶の絵を描き、続けて子供のいる家の食卓に置く花瓶を描きました。ほとんどの人はその2枚の絵の花瓶の形が違っており、2枚目の花瓶では、花瓶の底を広くするなどの工夫をすることで倒れにくい設計にしている人が多くいました。また、子供が喜びそうな装飾を付けるなどの工夫をされた方もいらっしゃいました。このようにして使う相手のことを考えて設計をするUXデザイン考え方に触れることができました。

途中の休憩の際には、実際にUXデザインをした経験のある学生からの質問に岡本さん自身の経験をもとにした回答をしてくださり、非常に盛り上がりました。その後、岡本さんから事前に提示された課題にあった、身近にある商品やサービス、アプリなどの利用の際の良かった体験と悪かった体験をもとにして、参加者が、実際にUXデザイン体験を行いました。これまで私たちがあまり考えてこなかったであろう、体験への期待、体験の達成、体験の発信を意識しながら、
なぜそのような悪い体験をしてしまったのか、本来あるべき体験とはどういったものであったかなどを考えることから、それを解決するためはどういった行動が必要であるかについて考えました。

今回の講義での学びは、今後ビジネスだけでなく研究を行う際にも必要になってくる考え方であると思う。是非今後の研究に活かしていけるように考えて行動をしていきたいです。

(文責:田代克樹、ToTAL 6期生)